アロマセラピストのすることが120%わかるお仕事マニュアル

アロマセラピストとは

サロンや自宅などでお客様やご家族、友人などにアロマトリートメントの施術を行うことができる。
アロマテラピーに関する資格の認定試験を実施している運営団体があり、各団体によって取得できる資格が異なります。
認定スクールや学校でアロマテラピーに関して必要な知識を学ぶことができます。
またアロマに関する資格は全て民間資格なので、資格を持っていなくても「アロマセラピストです」と名乗れば今からなれる仕事でもあります。
※マッサージは国家資格を有する「医師」や「あはき師」のみが行える行為です。アロマテラピーではリラクゼーションを目的としたマッサージの類似行為として、マッサージではなくトリートメントという表現方法をします。

アロマセラピストの仕事内容

手いっぱいにラベンダーの花を持つ女性

精油の効能の把握や説明

アロマオイルトリートメントではトリートメントオイルを使用します。
このトリートメントオイルとは精油(エッセンシャルオイル)を植物油希釈したものです。
アロマセラピストはトリートメント時に使用する精油の効能を理解し、お客様がどの精油を使用するか迷われたとき、セレクトできるようにしておきましょう。

ここで注意しなければいけないことはお客様に効果効能を謳うことは「医薬品医療機器等法」に違反します。
簡単に言うと薬ではないので、「治る」「効果がある」などの言葉は使用してはいけません。
表現方法として「~に有用性がある」(役立つ)や「効果が期待できる」といった言葉を使うとよいでしょう。
※精油とは自然の植物から抽出した天然の素材で有効成分を高濃度に含んだ芳香物質。植物によって特有の香りや機能をもつ。

カウンセリングシート

カウンセリング

 

以下の情報をカウンセリングから得ていきます。

  • ケガや病気、触られたくない部位の確認
  • コースの内容説明
  • 普段のお仕事や私生活での身体の状態
  • 運動・食事・嗜好など生活習慣
  • お客様の気になっている箇所、要望など

「全てお任せで!」というお客様以外は、お身体のどの部分にどれだけ時間を使って施術を構成するか話を聞きながら一緒に決めていきましょう。
主訴(一番気になるところ)の絞り込みは主観ではなく、客観的に判断します。
例えば「肩が気になる」というお客様がいるとします。お客様の「肩」という部分はアロマセラピストの考える「肩」と本当に一致しているのでしょうか?
主訴を聞いただけでカウンセリングを終わりにしてしまうと、お客様のいう「肩」とアロマセラピストの考える「肩」にズレが生まれ、お客様が本当に触ってもらいたいところに手がいかないまま施術が終了してしまうこともあります。
これではいくら技術が素晴らしくてもお客様の満足度は半分にも満たないでしょう。
カウンセリングは聞くだけでなく、すり合わせがとても大事になります。

オイルトリートメントを施術している知らピストの手

施術

 

カウンセリングで得た情報を元に施術をはじめていきます。トリートメントの強さは「イタ気持ちいい」ぐらいが丁度良いでしょう
身体の部位により強さ加減を適度に伺いながらトリートメントを行っていきます。
痛すぎる施術は身体がストレスを受け緊張してしまい、トリートメントの効果が相殺されてしまいます。
またしっかりめの圧を好むお客様に、撫でるような優しいトリートメントをしてしまってはかえってフラストレーションを感じさせてしまいます。
強さの加減を伺っても遠慮してしまい、本音が言えないお客様もいらっしゃるので、お顔や身体動き、声のトーン、筋肉の反発具合などのサインを汲み取り、強さの加減を行っていくことも必要です。

お客様や身体の部位によりお好みの強さ加減は大きく異なるので、よりリラックスして頂けるよう一人一人に合わせられるようにしましょう。

ベリーとハーブティー

接客

 

基本〇〇様と名前を呼ぶ

 

  • 〇〇様こんにちは
  • 〇〇様お部屋は寒くないでしょうか?
  • 〇〇様このあたり張りが強いですね。強さ加減はいかがでしょうか?

このように名前を呼ぶことでお客様に親近感をもってもらえます。
お客様とアロマセラピストが女性同士で、特にお店で禁止されていない場合は下の名前でお呼びするとさらに良いでしょう。

お客様が何をしてほしいのか意識して行動する
  • お話をして発散したい
  • リラックスして静かに施術を受けたい
  • 辛いからなんとかしてほしい
  • 寝にきた

何が目的でいらしたのか、ニーズを組み取り接することでお客様に喜んでいただけます。

信頼感を得る
  • 清潔感があり誠実に見える
  • 言葉遣いや話し方
  • 姿勢、態度、表情
  • 身だしなみ

このようなことに気を使い「このアロマセラピストなら大丈夫!」と感じてもらえる努力をする。
信頼感が得られればリピートにつながり、指名を得ることも可能になります。

サロン内の仕事内容

パソコンを打つ女性の手

受付応対

 

お出迎え

第一印象はとても大事です。
お店の雰囲気に合わせて元気に、明るく、やわらかくなど、お客様に「ここのスタッフさん感じいいな」と思ってもらえるよう心掛けましょう
お店の雰囲気ではなく、お客様にあわせて対応を使い分けるのも良い方法です。

メニュー説明

お客様がメニューの内容がどういったものなのかわからない場合、説明を求められることはよくあります。??
メニューの説明にくわえ、お客様のお身体の状態に合わせてメニュー内容や時間をオススメできるようにしておくと良いでしょう。
また働くお店によりメニューの内容が異なるので、早めに把握しておきましょう。

お会計

お会計はお店によって施術前、施術後にわかれます。計算ミス等でお客様からの信頼を失わないよう注意しましょう。

飛び込みのお客様対応

飛び込みのお客様をお受けしているお店では、その場でメニューの内容を決めたり、ほかの予約状況を見ながら今すぐご案内できるのかなど瞬時に対応しなければいけません。
この点は完全予約制のお店と比べると臨機応変な対応が求められます。飛び込みのお客様が来店されたときはまず落ち着くことです。
慌ててしまうと何も考えられなくなってしまいますからね。慣れてしまえば難なく対応できるようになれます。

ポイントカード、紹介カード等お店の配布カード類の説明

名刺、来店を促すメッセージカード、割引クーポン、ご紹介カードなどお店によりお客様にお渡しする配布カードは異なります。
簡潔にわかりやすく説明してお渡しできるようにしましょう。
特に決まりのないお店であれば、名刺などに一言お礼の言葉や気遣いの一文を手書きで書きお渡しすることで印象UPにつながります。

お見送り

お店で特に決まりがなければ、エレベーター前やお店の外まで一緒に出ていきお見送りすることで印象UPにつながります。
またお見送り前の忘れ物のチェックは必須。お客様は施術が終わった時は夢心地の方がとても多いです。
お財布、スマートフォン、アクセサリー、鍵、傘など、中には靴、お着替えをお忘れになるお客様もいらっしゃるので、抜かりなくチェックしておきたいですね。

受話器のはずれた固定電話

電話応対

主にお客様からご予約の電話を受ける仕事です。応対では以下のことを意識し実行してみてください。

  • 電話ではお互い顔が見えないので、良い印象を与えられるよう笑顔が想像できる声【笑声】を心がける
  • 声のトーンや間をお客様に合わせることで【味方】、【仲間】という認識を無意識で感じてもらえる。
  • 予約の時間、メニューは聞き間違えがないか、必ず最後に復唱してお客様に確認してもらう。

予約管理

電話予約、飛び込み、WEB予約で来店されるお客様の管理をする仕事です。
間違えてしまうと最悪ダブルブッキング等、お客様に多大なご迷惑をかけしてしまうので注意しましょう。

空き時間を活用して行うその他の雑務(お店により異なります)

掃除の霧吹きとブラシ

お客様情報の整理

ご来店されてからお帰りになるまでの間で得たお客様情報を、カルテやパソコンなどに残しておきます。次回来店されたときは前回の情報を元に会話や施術ができる様にしておきましょう。お客様は自分の事を覚えてくれていたことにとても良い印象を受け、セラピストへの信頼度がUPします。

店内清掃

お客様の目につく所からスタッフの休憩室まで、いたるところの掃除をします。

備品の補充や用意

各種タオル類、お着替え、アロマオイル、カウンセリングシートなど施術や受付作業時に使用するものが必要なときにすぐ使えるよう常に補充しておきます。

広報活動

パンフレットなどをお店前で配って呼び込み、宣伝をするいわゆるチラシ配りです。
配っているときは自分がお店の看板になっていることを忘れず、常に笑顔でチラシを配れると良いでしょう。

店内装飾や配布物の作成

季節ごとに店内を装飾したり、お客様にお渡する配布物の作成。(上記のポイントカード、紹介カード等お店の配布カード類の説明のものなど) 期間限定のキャンペーンなどをするときは、宣伝用のチラシなどをパソコン、手書きなどで作成したりします。

受付や予約管理などは、専門のスタッフを雇っていたり、マネージャーや店長などがおこなっているところもありますし、上記の仕事は必要最低限しかしないというお店もあり、仕事内容はお店によって大きく異なります。

リラクゼーション業界の働き方

色違いの3つのサボテン

大きく分けるとこの3つにわかれます。

  • アルバイト
  • 正社員
  • 業務委託

業務委託とは?

山の見える草原に立っているWHYの看板

業務委託とはお店の従業員になるのではなく【自分で事業を行う】ということです。
個人とお店で共同して仕事をする業務提携の考え方に近いです。一般の会社ではあまりない形態ですよね。
お客様が来店し施術をして初めて収入が得られる仕組みになっています。とうぜん施術をしていない時間はお金にはなりません。
お客様から選ばれる努力をしなければ収入は上がらないということですね。
努力した分、結果を出した分だけ収入が増えるとてもやりがいのある働き方になります。
業務委託に関しては未経験からセラピストになる方のほとんどが知らないというのが現状です。
面接などで「形態は業務委託契約になります」と言われ「ん?業務委託契約ってなに?」と思っても聞くことができず、そのまま働いてしまう人も多いのです。
また業務委託といってもお店により契約内容はまちまちです。契約書はきちんと読んで内容が守れるか判断しましょう。

業務委託のメリット・デメリット

メリット

  • たくさん施術に入る、多く指名をもらうなど結果を出した分だけ収入が上がる
  • 自分で確定申告をするので、仕事に関するお金を経費にして賢く節税ができる

デメリット

  • 暇な時期や暇なお店だと仕事が減るので収入が不安定
  • 税金が給与から引かれない(税金の支払いが後からくる)
  • 確定申告を自分でしなければいけない
  • 雇用されていないので保証がない

一番下が一番大きなデメリットになります。 それ以外はデメリットであるか、人それぞれ意見がわかれる項目です。
またサロンの中には保証制度のあるお店もあります。これは「もし1日1人もお客様に施術できなかったとしても最低この金額だけは会社が支払いますよ」という制度です。業務委託は不安という方は、働きたいお店の求人情報で保証制度があるかチェックしてみると良いですね。

正社員・アルバイトの働き方をオススメする人

  • 未経験の方
  • 安定した給与がほしい方
  • 扶養範囲内で働きたい方(アルバイト)
  • 厚生年金や雇用保険を重視する方

未経験の方は正社員やアルバイトといった固定給や時給でお勤めできるサロンでまず経験を積むことをオススメします。
上記に書いたようにいきなり業務委託で働くのはかなりリスクが大きいです。
ただ正社員はほとんどがお店のマネージャーや店長クラスでないのではアルバイトからになることが多いでしょう。

業務委託の働き方をオススメする人

  • 指名をたくさん取れる方
  • 繁盛店で1日に入るお客様の数が多い方
  • 副業として働きたい方

こちらも上記に書いたように仕事に入った分だけ報酬が増えるので、業務委託でたくさん仕事に入れる環境や状態にある方は固定給、時給の方と比較しても多く収入を得ることが可能です。
またアロマセラピストは副業で女性に人気の仕事でもあり、指名が取れれば少ない時間で賢く収入を得ることもできます。

海と砂浜と太陽

まとめ

アロマセラピストといっても、ただお客様に施術をするだけではありません。
勤務先や働き方により仕事の内容は違ってきます。
リラクゼーション業界は働き方問題が複雑でわかりにくいので、初めてこの業界に足を踏み入れる時、何も知らないまま仕事を始めてしまうのはとてもリスキです。
現に働き始めてから仕事内容や雇用形態、契約の実態を知り、「こんなはずじゃなかった」と1年も経たずに辞めてしまう人を多く見てきました。
知らないで始めるのと、知っていて始めるのとでは離職の可能性が大きく変わってくるのです。
人を癒したいという素晴らしい志を持ってセラピストになったのに、このようなことが原因でやめてしまう事はとても悲しいです。
このブログを読むことで仕事内容を理解し、働き方を自分で選び、後悔のないセラピストへの第一歩を踏み出せる手助けになれたら幸いです。

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