アロマセラピストはサロンや自宅などでお客様やご家族、友人などにアロマトリートメントの施術を
行うことができます。
初めにお伝えしておくと、アロマセラピストになるためには必ずしも資格が必要なわけではありません。
アロマの資格は民間資格にあたるので、「私はアロマセラピストです!」と名乗ってしまえば
その瞬間からなれる仕事です。
しかし人の身体に触れる以上、知識は必要になってくるので、スクールに通ったり、独学で勉強したりして
資格を取る人が多いのです。
アロマテラピーに関する資格には認定試験を行っている運営団体があります。
各団体によって取れる資格が異なり、認定スクールや学校でアロマテラピーに関して
必要な知識を学ぶことがでるのです。
※マッサージは国家資格を有する「医師」や「あはき師」のみが行える行為です。
アロマテラピーではリラクゼーションを目的としたマッサージの類似行為として、マッサージではなく
トリートメントという表現方法をします。
目次
日本のアロマ業界を代表する三大協会
「AEAJ」公益社団法人 日本アロマ環境協会
「NARD」ナード・アロマテラピー協会
「JAA」 JAA日本アロマコーディネーター協会
AEAJ(公益社団法人 日本アロマ環境協会)
- 国内で抜群の知名度があり一番大きな協会で会員数NO1
- 内閣府に公益認定されたアロマテラピー関連で唯一の公益法人
- 一番大きな協会のゆえ、知名度が高い資格がとれる
取得できる主な資格
- アロマテラピー検定2級
- アロマテラピー検定1級
- アロマテラピーアドバイザー
- アロマテラピーインストラクター
- アロマセラピスト
アロマテラピー検定2級・1級
- 2級はアロマテラピーを自分で楽しむための基本的な知識が身につく資格
- 1級は身近な人にもアロマテラピーを施せる技術が身につく資格
- 資格取得難易度は易しく約90%の合格率
比較的かんたんに資格がとれることから、累計受験者数46万人を超える人気の資格。
自分で勉強時間をつくり独学で取得も可能です。
アロマテラピー検定1級を取ったあと、アロマテラピーアドバイザー、アロマテラピーインストラクター、
アロマセラピストと段階を踏んで資格取得に挑戦することが一般的です。
アロマテラピーアドバイザー
- 試験はなく講習を受けることで資格の取ることが可能
- 年会費12,000円でAEAJへの入会が必要(退会すると資格失効となる)
- 精油の知識やアロマテラピーの効力を正しく人に伝えることができる資格
AEAJへの入会は年会費とは別に、入会費10,000円が必要です。
アロマテラピーインストラクター
- 資格取得難易度はかなり上がり約30~40%の合格率
- 独学で資格を取った方も中にはいるが、あまりおすすめできない
- アロマテラピーを一般の方に指導し講師として活躍できる
試験は学科のみで解剖生理学、健康学、精油学、アロマテラピーの利用法など
試験範囲は幅広く高校卒業程度の学力が必要です。
アロマテラピーインストラクターの資格を持っていればアロマセラピストの学科試験の一部が免除され、
逆にアロマセラピストの資格を持っていればアロマテラピーインストラクターの学科試験の一部が免除されます。
アロマセラピスト
- アロマテラピートリートメントを一般の方に行える資格
- アロマテラピーインストラクターと同じく合格率は約30~40%
- 独学で資格取得した方も中にはいるが、あまりおすすめできない
試験は学科と実技で、解剖生理学や衛生学、栄養学、心理学など医療系の知識が多く必要になり、
試験範囲はとても幅広く、アロマテラピーインストラクターと同じく、高校卒業程度の学力が必要です。
また、実技の試験とはべつに30人のトリートメントを行ったというカルテの提出をしなければいけません。
NARDJAPAN(ナード・アロマテラピー協会)
- フランス式メディカルアロマ
- 知識が定着しやすいカリキュラムを使用
- 化学成分などメディカルに精通した協会
取得できる主な資格
- アロマ・アドバイザー
- アロマ・インストラクター
- アロマ・トレーナー
- アロマ・セラピスト
- アロマセラピスト・トレーナー
アロマ・アドバイザー
- アロマテラピー基礎から利用法を学ぶ。
- アロマショップなどで働き、適切なアドバイスができるようになる資格
NARDJAPANは座学と実習のバランスが良く、知識が定着しやすいカリキュラムになっています。
また資格取得の為に年会費8,000+税でNARDJAPANへの入会が必要になります。
アロマ・インストラクター
- アロマテラピーの講師になれる資格
- 身体のしくみや精油について詳しくなれる専門性の高い資格
アロマ・トレーナー
- NARDJAPANのアロマ・インストラクターを育てる講師になれる資格
アロマ・セラピスト
- 自分のオリジナルトリートメントを創りあげられる資格
アロマセラピスト・トレーナー
- NARDJAPANのアロマ・セラピストを育てる講師になれる資格
アロマ・インストラクター アロマ・トレーナー アロマ・セラピスト アロマセラピスト・トレーナー
この4つの資格はアロマ業界の中でも取得難易度の高い資格。
学科の試験や出されたお題を説明する口述試験、実技試験などがあります。
JAA(JAA日本アロマコーディネーター協会)
- イギリス式アロマテラピーを普及させた協会
- 通信で学べ、不明点はアドバイザーがサポートしてくれる
- 「チャイルドケアコーディネーター」や「介護アロマコーディネーター」など今後需要が高まっていく分野の取り組みが活発
取得できる主な資格
- アロマコーディネーター
- アロマフェイシャルリラックス
- アーユルヴェーディックアロマテラピー検定
- チャイルドケアコーディネーター
- 介護アロマコーディネーター
アロマコーディネーター
- アロマテラピーを安全に生活に取り入れることができる
- JAAの中ではベーシックでオールマイティな資格
アロマフェイシャルリラックス
- 美容、ストレス解消、自律神経のバランスを整えるフェイシャルトリートメントが学べる
アーユルヴェーディックアロマテラピー検定
- インドで5000年前以上から伝承されている伝統医学の知恵をベースにしたアロマを使った美容・健康法が学べる
チャイルドケアコーディネーター
- アロマやハーブを親子のコミュニケーションの一環として役立てる資格
介護アロマコーディネーター
- アロマテラピーを介護の現場で役立て実践できる資格
アロマセラピストになるのに資格が必要なのか
では、本当にアロマセラピストになるために全員が資格が必要なのでしょうか。
それは「サロンに勤める人」と「個人で活動する人」でかわってきます。
サロンでお勤めする場合
サロンでお勤めを考えている方は資格を取るメリットがほとんどありません。
資格を取るメリットがほとんどない理由
- 必要なことはお勤め先で教えてくれることが圧倒的に多い
- 資格をもっているから就職に有利ということはことはほとんどない
個人で活動する場合
個人で活動する方は総体的に考えると、資格をとるメリットがあります。
資格を取るメリットがある理由
- 資格をもっている人ともっていない人を比べた時にお客様の心理でいえばもっている人の方が信頼されやすい
- 肩書の1つとして使える
個人で活動する人は資格がなくてもいい場合
- 昔からよく自分でアロマを使っている
- 基本的な知識は独学で学んでいて、新しい情報もチェックしている
全てにおいて言えることですが資格を取ったからといって、使い続けなければ実践で活用することは難しくなります。
日常生活や仕事でアロマを活用し続けている人は資格をとったばかりのアロマ歴の短い人より経験が豊富ですので資格をとる必要はないと思います。
まとめ
アロマセラピストになるために、必ずしも資格が必要!というわけではありません。
どの資格をとるかによってかわってきますが、いざとるとなれば時間も費用もかかりますし、資格はとったら終わりではなく、とってからがスタートになります。
プロとしてお客様にサービスを提供するためにこれからの自分に必要なのか。
その資格をとったあとどう活用するのか、資格をとって何がしたいのかを考えて、どうするか選ぶことをオススメします。
このブログがアロマセラピストになるために、少しでもお役に立てたら嬉しいです。
自分のなりたい方法で、素敵なアロマセラピストになれるよう応援しています。
この記事へのコメントはありません。